診断士の登録は試験合格だけではできない
中小企業診断士は、試験に受かるだけでは登録ができず、対外的に診断士と名乗るためには、企業診断や助言といった実務に従事した実績も必要となります。
その登録のためには、15日分(=15ポイント)の実務従事要件が必要なのですが、ワタクシのように企業勤めの人は、試験合格段階では手持ちポイントがないことが普通です。
そこで、診断士協会では「実務補修」という研修機会を有償で提供しています。
5~6名が一組になって、指導員のもと、実際の企業を訪問してヒアリングを行い、チームで課題を分析して提言策の報告書を作成するというものです。
ワタクシもこれを1回受講し、5ポイントを獲得しましたが、残り10ポイントが必要です。
余談ですが、ワタクシのチームが診断と助言を行った対象企業は、東京都下にある美容室(サロン)です。
エネルギー会社に勤める若きリーダーのもとで報告書を作成しプレゼンを行いましたが、果たしてオーナーにどこまで刺さったかはビミョ〜でしたなぁ。
診断士協会だけでなく、様々な民間企業や団体も「実務従事プログラム」という「実務補修」同様の研修機会をこれまた有償で提供しています。当初はこれで残り10ポイントを稼ごうと目論んでいましたが、おんせん県での新しい仕事と暮らしが決まり、期日通りにプログラムをこなす自信がなくなったことから、当面は実務従事プログラムの受講は厳しくなってしまいました。
そこで、会社を経営している友人・知人らにお願いして、その会社に対する経営診断や助言をさせてもらうことで、ポイントをゲットすることを考えました。
50代でインターンシップ?!
相談したのが、すでに会社を立ち上げている大学時代の友人。彼は米国トップクラスのビジネススクールでMBAを取得し、都市銀行・外資コンサル会社勤務を経て独立を果たし、小規模ながらも成長分野で事業を伸ばしています。
加えて彼は中小企業診断士資格も持っています。
ただし、プロ経営者である彼の会社に対し、いきなり「経営改善の総合的な提案」をするというのは土台無理なので、「インターンシップ」という形で、リモートでミーティングなどに参加させてもらって彼の経営手法を見習いつつ、そのうち何かの領域でレポート提出などをすることで、実務ポイントをもらうこととになりました。
実務補修や実務従事プログラムに比べて負荷はむしろ高くなりそうですが、生きた会社の経営に入ることから、習得できるものは大きいと判断し、この形で受けることにしました。
取り急ぎ守秘義務契約を交わした上で、彼の会社のサーバーにアクセスする権限をもらいました。
ふむふむ…なるほど…
現勤務先の社内規程上「副業」はハードルが高いことから、双方お金の授受はせず「無償」という形です。
来月ワタクシはおんせん県へ赴任しますが、赴任してもスキマ時間に彼の会社に参画するつもりです。
このインターンシップで、ワタクシが何を学び、どのような貢献を彼の会社に対してできるかは、すべてワタクシ次第です😊
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