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中小企業診断士 挑戦記④

前回は、中小企業診断士の受験対策として、「暗記ノート」を作った話を書きました。

1次試験は暗記の要素が強いことから、このやり方で何とかなりますが、2次試験は覚えるというよりも、解き方のコツを会得する必要がある試験です。

2つの試験の関係は、

  • 1次試験:企業分析・診断に必要な基本的なツールを身につけているか
  • 2次試験:実際にツールを使って一定レベル以上の企業分析・診断ができるか

ということだと理解しています。
知識ももちろん必要ですが、それだけでは太刀打ちできません。

では、2次試験ではどのような勉強方法が望ましいのでしょう。

2次試験にあたり取り組んだこと

ワタクシが2次試験の情報収集を始めたのは、1次試験受験後に中小企業診断士協会から公表された公式解答をもとに自己採点をして、2次進出を確信してからになります。

多くの予備校では、1次試験日よりも前に、2次試験の概要やポイントを伝授し、はたまた実際の解き方指導などもしているようで、ワタクシは完全に「出遅れ組」でした。

アマ受験生だったワタクシは1次試験後に情報収集から始めたので、2次試験までの短い時間の中で相当苦労しました。

ワタクシが辿った過程は以下のとおりです(事例Ⅳを除く)。

  1. 過去問を眺め、頭がウニになる
  2. 『ふぞろい』で合格答案や解説を読み、得点につながる「キラーフレーズ」があることを知る
  3. 『まとめシート流』の各教材を読み、王道の「解答プロセス」を知る
  4. 試行錯誤の結果、ワタクシ流の「解答プロセス」を固める
  5. iPadおよび紙で何度も過去問を解き、並行して自作の「脊髄反射リスト」を反復暗記する

以下、各段階でやったことです。

各段階で行ったことや気づき

1.過去問を眺め、頭がウニになる

とりあえず過去問を眺めてみましたが、書くべきことが頭に浮かびません

2次試験は、50字とか200字とかゴリゴリと記述させる試験なのですが、そもそも頭に何も浮かばないという「始める前に終わっている」状態でした💦

2.『ふぞろい』で合格答案や解説を読み、得点につながる「キラーフレーズ」があることを知る

そこで、「受験生はみんなこれを使っている」という『ふぞろい』シリーズを買ってみました。

『ふぞろい』で学んだことはたった2つです。

一つは「キラーフレーズ」が得点につながることです。したがって、頻出のキラーフレーズを自分のものになるようにしました。

例えば「モラール向上」、「リードタイムを短縮」や「シナジー」、「愛顧向上」、「標準化」、「固定客化」、「OJT」など、そのフレーズが答案にあれば加点が期待できる、と言われているものです。ごく短時間でしたが、高得点答案を「写経」して、これらのフレーズを身につけました。

もう一つは、与件文に答えを探しにいくべきということです。

2次試験の公式解答は公表されませんが、『ふぞろい』などで高得点者の再現答案を見ると、多くの場合「なんだ、こんなことでいいのかといった、拍子抜けに近い解答でも点数をもらっています。で、その「こんなこと」は、与件文の中に明示的に書かれていることが多く、そうでなくてもヒントが与件文のどこかにきっとあります。

「与件文ファースト」の姿勢が大事と言われるゆえんです。このことを理解してからは、変に差別化を図ろうと、与件文に関係がない尖ったことを書くようなことは控えるようになりました。

3.『まとめシート流』の各教材を読み、王道の「解答プロセス」を知る

『まとめシート』は、1次試験でも知識の体系化のために使いましたが、同じ著者による『まとめシート流』シリーズを2次試験でも利用しました。

この中には、試験時間=80分間の使い方について著者なりの紹介があります。前半40分で解答メモまでつくり、後半40分間で解答を作成するというやりかたで、これがどうやら多くの受験生も採用しているオーソドックスな方法らしいと分かりました。

最終的にはワタクシなりの解答プロセスを編み出しましたが、9月頃までは、この「正攻法」を身につけようとしてみました。

4.試行錯誤の結果、ワタクシ流の「解答プロセス」を固める

オーソドックスな80分間の使い方は、①設問から先に目を通す、②与件文に2度ほど目を通す、③解答メモをつくる、④メモをもとに解答欄に記入していく、というものです。

時間配分は、先にも記しましたが、①〜③で40分ほど、④で40分ほどというのが「王道」のようです。

ワタクシもこのやり方に取り組んでみたのですが、③のメモ書きをベースに④で解答を清書する段階で、文字数がうまく合わせられません。文字数がオーバーするよりも足りなくなることの方が多いのですが、その度に消しゴムでゴシゴシするので、紙は真っ黒です✏️

そこで考えました。「メモ書き イコール 完成形」を作ってみたらどうかと。

設問用紙をバラして作ったB4サイズの下書きメモ用紙に、30cmの定規と赤ボールペンを使って縦に11本の線を引いていきます。これだけで「横10文字」の簡易マス目になります(タイパのために横線は引きません)。

このように作った簡易マス目に下書きを作れば、何文字書いたかを素早く数えることができます。

具体的には、こんな感じでした(破線部分が折り目になっているB4サイズの用紙をイメージしてください)。

この作業を試験開始から60分経過するまでに終えて、残りの20分は、心を無にしながらひたすら解答用紙にマス埋めしていくだけです。

なお、与件文を読む際は、設問ごとに色分けして、各設問に関係しそうな箇所にマーカーを引きながら読んでいきましたので、かなりカラフルな与件文になりました。

最初は色なし・単色ペンで下線を引きながら読むことからトライして、いろいろ試行錯誤を重ねながら、このやり方に落ち着きました🖍️

5.iPadおよび紙で何度も過去問を解きつつ、並行して自作の「脊髄反射リスト」を反復暗記する

4.で自分の「解答プロセス」を固めた後は、過去問を何度も繰り返しました。

家では、紙の設問用紙に実際に色ペンを引き引きしながら、解いていきましたが、電車の中やお昼休みは、紙とペンだとうまくいきません。そこで「iPad」の活用です。iPadにGoodNotesという有料アプリを入れ、あらかじめダウンロードしておいた過去問PDF上に、色ペン(=Apple Pencil)で本番さながらにカラフルな色で線を引きながら、解いていきます。

答え合わせや解説は、これまたスキャナで読み込んでいた『ふぞろい』を見ながら「おお、うまく書けた!」とか「くっそ、また同じところ書けなかった・・・」とか一喜一憂しながらやっていきました。

このやり方だと、ペンやメモ書きをiPad上で消せば、まっさらな形で同じ問題に取り組むことができます。
もちろん環境に優しいし。

こうして「高速回転ツールとしてのiPad」を手に入れたワタクシは、2010年以降の問題について、それぞれ3回転〜4回転はやりましたヨ。「暴力的な事例回転数」だったと思います。

並行して「脊髄反射リストなるものを作ってみました。
過去問を繰り返し解く中で、設問や求められる解答が割とパターン化していると気づいたことから、以下のようなリストを作って、書くべきことをすぐに想起できるように、スキマ時間に反復学習しました。

この「脊髄反射リスト」は、かなり効果があったと思います。

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以上、50代・独学でストレート合格したワタクシおさるの中小企業診断士 受験挑戦記でございました😊😊

そのうち気が向いたら、事例Ⅳ(財務・会計)についても何か書くかもしれません🧮

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この記事を書いた人

◆大手金融からおんせん県(大分県)の企業役員として単身赴任中の50代リーマンです。

◆趣味は、筋トレ、ラテアート、カメラ、御朱印集め、Swallowsファンなど多様です。

(W政経、MBA、中小企業診断士 、CFA、CMA、簿記2級など保有)

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